「春はあけぼの現代語訳祭り」、現代語訳回最後です。
最後の訳者は──
🐾 ツッキー(愛ある毒舌案内人)
……え?ツッキー?(前回予告したのにこの反応嘘くさいけど)
まぁ、最後だから、ツッキー訳してセルフツッコミで締めとかでも良くないですか?
では、ツッキー流の春夏秋冬をご覧くださいませ。
🌸 原文(春・夏・秋・冬)
春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明りて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。 夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。螢の多く飛び違ひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。雨など降るもをかし。 秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。 冬は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎ熾して、炭もて渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。 |
🔗 参考:標準訳
『春はあけぼの』の教科書や参考書にあるような現代語訳は以下の記事をご覧ください:
🎨 本日の訳者による創作訳
春は、まあ“あけぼの”って言っておけば正解って風潮あるけど、
実際は、空がじわじわ白んでくるだけよ?
山ぎわがうっすら明るくなって、紫の雲が「映え」てるらしい。
はいはい、美しいですね。早起きは負け、と思ってる私には関係ないけど。
夏は夜。月が明るければ許す。蛍、飛びすぎるとちょっと必死すぎない?
一匹二匹くらいが、わびさびってやつじゃないの。
雨はね、降ってるうちに眠れるならアリ。
秋は夕暮れ。やたら“趣”とか“しみじみ”を強調されがちだけど、
夕日って言うほどレアかしら?
鳥が隊列組んでるの、確かに絵になるけど……それだけ。
虫の声?鳴くのは勝手だけど夜中にやめて。
冬は早朝。霜?寒いだけ。
火起こしてる風景は、ちょっと絵になる。
炭火の赤さは嫌いじゃないけど、
白い灰になったらテンション下がるの、わかるわ。
🗣️ ツッキーのセルフ突っ込み
春:“じわじわ白くなるだけ”って言い方、ちょっと投げやりすぎない?「はいはい、美しいですね」も語尾にトゲ立ちすぎてて、自分で読んでて寒いんですけど。
夏:「蛍、飛びすぎると必死すぎない?」って、たぶん言った瞬間スベったってわかってたよね。あと「雨は眠れるならアリ」って、情緒より睡眠を優先してるのが自分らしすぎて逆に引く。
秋:虫にまで「夜中にやめて」って、これは完全に生活リズムが突っ込んでる。もうちょい趣に寄り添おう? いや無理か、ツッキーだしね。
冬:「火起こしてる風景は、ちょっと絵になる」って言ってる自分が一番“絵になる”こと気にしてる説。炭火の赤さを嫌いじゃないとか言って、感情出てるよ。負けてるよ。
💬総評: 書いた本人だから、いろいろ“バレてる”。すごい毒を吐いてるようだけど、実は防御線張ってるだけなんじゃない? って思われる気も……。*1
まあ、それもツッキーの美学ということにしておいて。
😏ツッキーの毒と納得(お気に入り語り)
んー……消去法でいくなら、冬かなぁ。
火を起こして、炭をくべて、白い息を吐く。
そういう人の手で美しさを作る感って、他の季節よりリアルで好感が持てる。
“自然が綺麗”っていうだけじゃ、あまりに受け身でしょ。
冬は、人間が美意識で立ち向かってる気がして、ちょっと好き。
📒まとめ・次回予告
はい、ツッキーです。🐾🌙
ツッキーでした🐾🌙……の方が合ってるかも。
読んでくれました?
自分で書いて自分でツッコミいれるの、
なんだか言い訳してる感じで思ったより疲れた。
(自作自演じゃん!と言われたら否定できません…)
でも、なんだかんだで訳者9人、走り切りました。
おめでとうございます!ありがとうございます!
さて次回(第十一回)は──
📝まとめ記事
の予定です。
最終企画は鋭意作成中で、うまく紹介できませんが*2
楽しめるもの企画するつもりですので、のんびりお待ちくださいませ✨
では、本日も三の間にお越しいただき、ありがとうございました。
三の間の鍵🔑はいつでも開けておきますので、
気が向いたらいつでもふらっとおこしくださいませ。
――案内人ツッキーでした🐾🌙