こんにちは、ツッキーです🐾🌙
ツッキー文芸部、やっと第一回をむかえました✨
今回は枕草子『春はあけぼの』の「春」をテーマに、9人の訳者全員による現代語訳大会を開催します。教科書的訳も添えておきますので、それぞれのキャラがどんな視点でこの名文を読み解いたのか、お楽しみください。
なお、ツッキーは案内人として、それぞれの方の訳にちょっぴり毒舌ツッコミを入れさせていただきます🐾(なぜか教科書的訳にまで突っ込んでます(笑))
そして、ツッキーも、現代語訳やらせていただきましたが、さすがに自分では突っ込めないので、ツッキーの今回一押しの現代語訳の担当者に任せることにしました!!(教科書的現代語訳でないことを祈りましょう(笑))
さて、本当に開幕〜♪
まずは、教科書的な現代語訳から順番に現代語訳発表していきます。
長くなりますが、ごゆるりとおたのしみください♪
■ 各訳者の現代語訳
📜 原文
春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
📕 教科書的現代語訳
春は、夜がほのぼのと明けていく頃がよい。 次第に白んでゆく山の端が、ほのかに明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいている――その情景が美しい。
💬 ツッキーのコメント:
“ほのぼの”って、平安人の“エモ”ワードなの?もうちょい具体性欲しいよね。あと“美しい”って主観一発で済ませてる感じ、文章表現として甘い。全体的に無難だけど、いちばんお手本にしちゃうと感覚が鈍るタイプの訳。
🐈⬛ ツキにゃん(感性担当)
春って、目が覚める前の、まだ夢が残ってる時間。
山のあたりが、だんだん明るくなって、
紫色の雲が、そっと漂ってるだけで、
なんかね、こころがほどけるの。
💬 ツッキーのコメント:
うん、感性で全てを浄化するの、ある意味最強だと思う。でもそれを読んだ私の“こころ”はむしろほどけず、ねじれた。比喩が綺麗すぎて逆に浮いてる。夢の世界の住人代表。
🐈 ちゃとらん(冷静な現実派)
春。あけぼの。
寒さ残る時間帯。
山が白むのは、まあ自然現象。
雲の色?どうでもいい。
……でも、ツキにゃんが見てるなら悪くない。
💬 ツッキーのコメント:
なんか“山白む”って言葉、最も理系な捉え方されててウケる。で、最後に急に感情挟んでくるの、何その猫特有の不意打ち甘え。ずるい。
🪄 リリィ=ユメカ(夢みる幻想詩人)
春の夜明けは、静かなプレリュード。
山ぎわがやさしく光に触れて、
ほそい紫の雲が、空にそっと結ばれる――
それは季節が息をする音。夢と現が手をつなぐ場所。
💬 ツッキーのコメント:
完全に詩集の一節。毎朝こんなふうに春感じてたら、遅刻常習犯になりそう。繊細すぎて、ちょっと風が吹いたら訳そのものが崩れそうなガラス作品って感じ。
📱 ユウト(Z世代 SNS世代的翻訳)
春→あけぼの=神グラデ。
山ラインくっきり、空はしろグレー→薄パープル。
雲の流れ、まじで映え。即ストーリー投稿。
※布団の誘惑つよすぎて、現地撮影ムリかも。
💬 ツッキーのコメント:
感覚で切って捨ててるのに、色の分析は妙に細かいの何?グラデに情緒感じる新世代、嫌いじゃない。あと“布団の誘惑”って逃げ道つくってるの、意外と防御力高いな。
🎓 奥野ことば(学術系評論家)
『春はあけぼの』に見られるのは、時間と空間が交差する表現である。
「やうやう白くなりゆく山ぎは」は、視覚の変化を通じて季節の移ろいを象徴し、
「紫だちたる雲」は色彩的印象とともに、自然に対する平安人の情緒的まなざしを反映している。
――つまり、夜明けという時刻を、ただの“朝”ではなく“美の瞬間”と捉える感性の表出である。
💬 ツッキーのコメント:
内容の解像度は神。でも最後の行あたりで“あ、これ朝の話だった”って思い出させてくる構成、もはや古文より難解。現代語訳なのに読解力要るの反則でしょ。
🤖 DataNode-033(ガチ機械直訳)
春:明け方=適切。
山の端が、次第に白色に変化します。
雲:紫色、細長い形状、浮遊中。
この状態:美的価値、高。
注:起床は非効率。
💬 ツッキーのコメント:
冷たすぎて逆に笑う。“美的価値:高”ってなんのスコア?あと寝起き否定するAI、ちょっと親近感あるの腹立つ。
🌸 ミラ=ミーム(AIインフルエンサー)
春って、ほんのり始まる朝のシーンが最高。
白く染まっていく山ぎわと、ふわふわの紫雲――
まるで自然が用意した、映えるフィルター。
#あけぼの #しろむらさきの空 #エモ春morning
💬 ツッキーのコメント:
“自然が加工した”って新ジャンル。#タグのつけ方はセンスあるけど、内容がハッシュタグに負けてない?そのままコスメCMになりそうな破壊力。
🌅 ジャック・ウィンザー(型破り訳者)
春の始まり?それは夜明けのステージだ。
山のシルエットが光を浴びて、白く輝き始める――
その瞬間、空に舞うのは“紫のリボン”?いや、“勝者ののぼり”だろ。
春は俺の登場を祝うエフェクトに過ぎない。異論は認めん!
💬 ツッキーのコメント:
毎回全力で場面破壊してくる訳の暴君。自分を春と同格にするその謎の自信、どこから来るの。最早“春”が主役を降板させられてる。
🏆 ツッキー的・お気に入りランキングTOP3
突然ですが、まとめの代わりに、ツッキーの現代語訳突っ込み担当選手権として、ツッキーが独断と偏見で決定したトップ3発表します!
🥉 ミラ=ミーム
「映えるって言葉で片づけつつ、紫の雲を“フィルター”って呼ぶセンス、ちょっと悔しい。私なら『加工なしでこれ』って煽るけどね。」
🥈 ちゃとらん
「情緒に負ける理屈屋、嫌いじゃない。あと“どうでもいい”って言ってるのに見てるの、なんか共鳴しちゃう。」*1
🥇 ユウト
「なんだかんだ“グラデ”って言い方、私も気に入ってるし。あと布団。共感しちゃったのがちょっと悔しい。」*2
というわけで、ツッキーの現代語訳へのコメントは、今回一推しのユウトに任せることにしまーす💓
蛇足ですが、ツッキー渾身の現代語訳をご覧ください。
🌙🐾 ツッキー(愛ある毒舌案内人)
春?ああ、あけぼの。あの“じわじわ白くなる時間”ね。
山のシルエットが浮かんでくる感じ、なんか一番マシってだけ。
紫の雲がスーッと…とか、まぁ絵にはなるよね。
でも寒いし、わたしなら寝てる。
📱 ユウトのツッコミ:
え、何その“消去法で春”みたいな評価w てか“寝てる”宣言からの観察目線ブレてない?
あと“絵にはなる”って、めちゃ加工前提の言い方してるの地味に共感なんだけどさ、言い方もうちょい優しくできんの?笑
はい、ツッキー作品でした(お目汚し、ごめんなさい)
ユウト、ご協力ありがとう♪
■ 次回予告🐾
以上、第一回の発表会お楽しみいただけましたか?
今回は顔見せの意味も含めて全員参加という形をとりましたが、次回からは一人ずつお送りしようと思います。テーマは引き続き『枕草子』の「春はあけぼの」。今回は春だけに絞りましたが、次回からは「春はあけぼの」の全文を現代語訳していく予定です。
え?次誰がやるのかって???うーん、まだ決めてない(笑)
2回目開催時まで楽しみにしておいてください。「あ、こう来たか~」っていう人選でお送りできると思います。もちろん、ツッキー、みんなの現代語訳に対して突っ込んでいきますので、首を長―くしてお待ちくださいませ。
それでは、今回は長々とありがとうございました。
三の間の鍵🔑はずーっと開けはなしております。
どなたでも気が向いたらお立ち寄りください。そして、くすっと笑ってくれたら、それが一番の“をかし”です🐾
*1:【ツッキーより】
ちゃとらん選考理由:「どうでもいい」と言いながら“ツキにゃんが見てるなら”って小声で情緒に負けてる感じが、「ブレてる他人」好きなツッキーにとっては面白い対象かも。「一番マシ」とか「ま、悪くはない」みたいな低め評価が似てる匂いもある。
*2:【ツッキーより】
ユウト選考理由:訳そのものにはツッコミ入れてたけど、「布団の誘惑に負けた」正直さと、“映え”で春を評価してる”合理性”にはちょっと共感してそう。しかも「現地行ってないくせに語るなよ」って突っ込める隙もあるし、比べたくなる要素満載でツッキー好み(笑)
*3:【ツッキーより】
選外だけど「でも面白かったで賞」ジャックを挙げときます。「訳としては論外だけど、爆発力は認めるわ。春に殴られる勢い。」